名前の通り、プラスチックをV字に折り曲げたり、Rに曲げる加工法です。
熱を加えれば変形するプラスチックの特性を利用して高度な曲げ加工を行っています。
さらに、プラスチックの素材・大きさ・角度や曲げRの大きさを考慮して、冶具や型を用いるかを決めていきます。
主な使用機械
- パイプヒーターによる熱曲げ加工は、金属パイプの内側にニクロム線を入れ直線的な部分を加熱します。そうすることで、加熱された部分が軟化するのでL型に曲げたり、コの字型に曲げることができます。
- 遠赤外線ヒーターでは、上下に遠赤外線ヒーターを敷き詰め加熱が可能です。
パイプヒーターとの違いは、大きなR曲げが可能なこと。
ポリカーボネイトの曲げが容易にできることです。
均一な加熱で反りや歪み等も少なく美しく仕上がります。 - 電気炉による熱曲げはパイプヒーターや遠赤外線ヒーターが部分加熱であることに対して、材質全体を加熱し型に押し当てて形状をつくる方法です。
型には木型・樹脂型などがあり、製品により選定しています。
電気炉を使用した曲げ加工の実例
塩化ビニルを曲げ加工+溶接加工をして製品にしています
- 活躍中の電気炉です。トースターのような見た目ですが、●●℃まで温めることが可能です。
- 予め型を固定しておき、温めた塩化ビニルを曲げます。
- 温度が下がると同時にしっかりと形状が出来上がります。
- まだRの取り付けが行われていない状態の本体です。
- 電気炉で曲げ加工を施したRと本体との溶接を行なっています
- 完成品です
プラスチック金属の複合加工品も対応いたします。
こちらは金属のローラーにプラスチック加工(ローレット加工)を施したものです。これはプラスチックを熱で膨張させ、冷やして収縮しながら固定させたプラスチックに旋盤でローレット加工を施したものです。
電気炉へ入れる温度設定に始まり、短時間の内に一連の作業を終わらせる、熟練の職人のみができる作業となります。
経験と感覚が必要になる繊細な作業となります。
このような金属とプラスチックの複合加工品も対応いたします。