プラスチック材質紹介

塩化ビニル(塩ビ、PVC)

塩化ビニル(塩ビ、PVC)

PVCとは一般的な合成樹脂の一つで、塩化ビニル(クロロエチレン)を
重合したものである。
優れた耐水性・耐酸性・耐アルカリ性・耐溶剤性・難燃性・電気絶縁性を持つ。

電線被覆(絶縁材)・水道パイプ・建築材料・農業用資材

常用耐熱温度
60~80℃ (一般プレート)
60~90℃ (耐熱プレート)

ポリプロピレン(PP)プロピレンを重合させた熱可塑性樹脂

ポリプロピレン(PP)

凡用樹脂の中で比重が最も小さく、水に浮かぶ。
強度が高く、吸湿性がなく、耐薬品(酸、アルカリを含む)性に優れている。
しかし、染色性が悪く、耐光性が弱い。

耐薬品性
酸、アルカリ、沸騰水、鉱物油など多くの薬品に対して侵されないという優れた耐薬品性を有している。
常用耐熱温度100~140℃

ポリカーボネイト(PC)

ポリカーボネイト(PC)

耐衝撃性・耐熱性・難燃性・電気絶縁性などにおいて、高い物性を示します。
高い物性を持つ上に透明性を持ちます。その透明性は可視光線透過率80~90%でガラス同等の透明性です。航空機・自動車など輸送機器、電気電子・光学・医療機器、防弾ガラスの材料などに広く用いられています。
しかし、薬品耐久性はあまりよいとは言えません。
特にアルカリ性、溶剤では劣化します。

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ポリエチレン(PE)

ポリエチレン(PE)

酸やアルカリに安定。低分子量のものは炭化水素系溶剤に膨潤するが、高分子量のものは耐薬性に非常に優れています。他にも絶縁性が高く、静電気を帯びやすいといった特徴を持っています。
ポリエチレンの一般的性質としては、乳白色半透明で水より軽く、燃焼するとぽたぽた落ちていきます。
欠点としては、軟化点が低いことと、化学的に不活性のため直接に印刷したり、接着させることがむずかしい、などがあります。その為、接着の代わりに熔着方を用いたりします。

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ポリエチレンテレフタレート(PET)

ポリエチレンテレフタレート(PET)

英語読みでポリエチレンテレフタレートと呼ばれることから頭文字をとってPETと略称される。ペットボトルの名称はこれに由来し他にフィルムや磁気テープの素材に用いられたりする。
ガラス繊維を配合するとエンジニアリングプラスチックとして用いられる。
燃やしても有害ガスを出さない。

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アクリル樹脂(PMMA)

アクリル樹脂(PMMA)

透明度の最も高い樹脂の一つである
一般的な樹脂の中では優れた耐候性を示し、コーティングやラミネートされて屋外用途にも広く使われている。80-100°程度で軟化変形し始め、カバー看板などに利用されています。

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フッ素樹脂(PTFE)

フッ素樹脂(PTFE)

強い耐熱性、耐候性および非吸湿性と相まって非常に優れた電気絶縁材料として電気、電子部門での有効性を高めています。
耐熱性もまたプラスチック中最高で、-100℃~+260℃の広い温度範囲にわたって長時間の使用に耐えることができます。
フッ素樹脂の最大特徴は耐化学薬品性にあります。いかなる酸およびアルカリ、有機薬品に対しても全く安定していて、膨潤したりすることがありません。
ただ、高温高圧下のフッ素ガスおよびフッ素化合物ならびに溶解アルカリ金属にわずかに侵されるだけであり、耐薬品パッキングとしては非常に優れています。

一般に「テフロン」と呼ばれるのもこのフッ素樹脂のことです。
「テフロン」は商標品名であり、メーカーごとに様々な名前があります。

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